Japanese
English
特集 喫煙と肺
喫煙と免疫・アレルギー
Smoking and immunity allergy
山口 悦郎
1
,
岡崎 望
2
,
川上 義和
1
Etsuro Yamaguchi
1
,
Nozomu Okazaki
2
,
Yoshikazu Kawakami
1
1北海道大学第一内科
2美唄労災病院内科
1The First Department of Medicine, Hokkaido University School of Medicime
2Department of Medicine, Bibai Rosai Hospital
pp.27-33
発行日 1990年1月15日
Published Date 1990/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404900078
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喫煙が生体に及ぼす影響を検討する意義はいくつか考えられる。第一に,喫煙によって引き起こされる疾患に関しては,言うまでもなくその成立機序を解析することにつながる。第二に喫煙と無関係な疾患に及ぼす影響からは,喫煙がどこに作用しているかを知ることにより,その疾患の病態生理を間接的に知ることができる。第三に健常者においては,喫煙によって生じた生体側の変化を通して,正常状態での恒常性維持機構をうかがうことができる。本稿では最初に,喫煙の肉芽腫性肺疾患発症への修飾作用について述べるが,これは主として第二の意義と関連している。ついで喫煙とアレルギーの項では,血清IgE値への影響について触れるが,これは主として第三の意義に関連していると考えることができよう。
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