特集 食物アレルギー~研究の最前線~
IV.食物アレルギー管理法の進歩:エビデンスに基づく栄養指導
漢人直之
1
Naoyuki Kando
1
1あいち小児保健医療総合センターアレルギー科医長
pp.932-940
発行日 2014年5月15日
Published Date 2014/5/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201406046
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
食物経口負荷試験の普及につれて,その結果に基づいた具体的な栄養指導の実施が求められているが,指導法に関するエビデンスはほとんど存在しない。 当科では,経口負荷試験が陽性であっても一定の基準を満たした場合は,アレルゲン食品の定量的な摂取を開始する指導を行っており,安全に摂取を進められることを報告している。この除去食解除を目的とした栄養指導のポイントは,経口負荷試験結果に基づいた適切な対象の選択,定量性を持った具体的な指導,医師と栄養士の明確な役割分担であり,これらについて紹介した。