特集 高齢者のアレルギー性皮膚疾患
V.高齢者のアレルギー性接触皮膚炎
高山かおる
1
Kaoru Takayama
1
1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科皮膚科学分野講師
pp.268-277
発行日 2014年1月15日
Published Date 2014/1/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201402060
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接触皮膚炎とはいわゆる‘かぶれ’のことで,外から皮膚に触れる刺激物質やアレルゲンが皮膚に接触することによって炎症反応を生じる。症状としては物質の触れた部位に限局性に湿疹病変を起こす場合が多いが,全身に播種する場合もある。原因となりやすいアレルゲンは職業性のもの,日用品,化粧品から医薬品,金属など多種にわたるが,高齢者では角質機能の低下,炎症反応の減弱・遷延などがあり,アレルゲンの特定には気を付ける点がある。アレルゲンをパッチテストにて特定し除去することが治療の基本となる。