VIII．トピックス １．アレルギー総合ガイドラインと総合アレルギー医

　厚生労働省は，国民に分かりやすい専門医を「それぞれの診療領域における適切な教育を受けて十分な知識・経験を持ち，患者から信頼される標準的な医療を提供できる医師」と定義して，中立的な第三者機関を設立し，専門医の認定と養成プログラムの評価・認定を統一的に行うことを提言している。日本アレルギー学会では，専門医制度委員会を中心に，国民が求める信頼される専門医として「総合アレルギー医」＝“Total allergist＋Organ-based specialist”の育成を目指した制度設計を検討している。そのような中での「アレルギー総合ガイドライン2013」刊行の意義は大きい。