特集 アレルギー疾患ガイドライン改訂について
VII.職業性アレルギー
土橋邦生
1
Kunio Dobashi
1
1群馬大学大学院保健学研究科教授
pp.452-458
発行日 2014年2月15日
Published Date 2014/2/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201403068
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職業性アレルギー疾患診療ガイドラインが,本邦で初めて刊行された。本ガイドラインは,アレルギー疾患患者診療において,職業性要因により発症,悪化する患者の早期発見,早期治療,早期予防を目的として作成された。疾患として職業性喘息,職業性アレルギー性鼻炎,職業性皮膚疾患,職業性過敏性肺炎,職業性アナフィラキシー(ショック)を扱い,それに法律面の記載を加えた。職業性アレルギー疾患は,患者の離職という重大な結果に至る可能性もある疾患である。本ガイドラインが日常のアレルギー疾患診療に役立てば,幸いである。