新連載 記憶に残る症例(1)
外用剤による接触皮膚炎の2例
金子史男
1
,
富樫亜吏
1
,
野村絵里香
1
Fumio Kaneko
1
,
Ari Togashi
1
,
Erika Nomura
1
1一般財団法人脳神経疾患研究所付属総合南東北病院皮膚科
pp.1520-1523
発行日 2013年9月15日
Published Date 2013/9/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201310134
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アレルギー性接触皮膚炎は皮膚科医にとっては日常よく見る疾患である。しかし,患者さんにとっては厄介でいやな現象である。特に,起こるはずがないと思い,安心して購入する市販外用薬,医師から処方されるジェネリック(後発)外用薬剤によって起こされる皮膚障害がある。これらの薬剤成分は先発薬剤と同一成分ではあるが,薬剤を安定に保つ溶剤,あるいは吸収させる添加剤が異なる。そのため,先発薬剤と時に異なった反応が出現することがある。