連載 アレルギー疾患の治療薬(9)
内科領域 気管支拡張薬 β刺激薬(経口・注射・吸入・貼付)
田中明彦
1
,
相良博典
2
,
足立満
3
Akihiko Tanaka
1
,
Hironori Sagara
2
,
Mitsuru Adachi
3
1昭和大学医学部内科学講座呼吸器・アレルギー内科 講師
2昭和大学医学部内科学講座呼吸器・アレルギー内科 教授
3国際医療福祉大学臨床医学研究センター教授/山王病院アレルギー内科
キーワード:
β刺激薬
,
LABA
,
SABA
,
SMART
Keyword:
β刺激薬
,
LABA
,
SABA
,
SMART
pp.1512-1518
発行日 2013年9月15日
Published Date 2013/9/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201310126
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β刺激薬,特にβ2刺激薬は気管支喘息治療おいてステロイドと並んで最も重要な薬剤である。その投与経路は多彩で,現行では経口薬・吸入薬・注射薬・貼付薬などが使用可能である。β刺激薬は古くより発作時治療薬として使用されてきたが,現在では慢性管理薬としても普及しており,吸入ステロイドと長時間作用型β2刺激薬との合剤は喘息慢性管理の中心的役割を果たしている。近年,吸入ステロイドと長時間作用型β2刺激薬の1つの合剤で慢性管理と発作時対応を行う治療も可能となっており,β刺激薬の抗喘息薬として重要性はさらに高まっている。