特集 喘息・COPDと関連疾患の重要知識Up-to-date
喘息・COPDの治療
吸入ステロイド薬および各種配合剤の選び方と用い方
小泉 佑太
1
,
長瀬 洋之
1
1帝京大学医学部内科学講座呼吸器・アレルギー学
キーワード:
気管支喘息
,
慢性閉塞性肺疾患
,
COPD
,
Asthma and COPD overlap
,
ACO
,
ICS
,
LABA
,
LAMA
Keyword:
気管支喘息
,
慢性閉塞性肺疾患
,
COPD
,
Asthma and COPD overlap
,
ACO
,
ICS
,
LABA
,
LAMA
pp.2239-2244
発行日 2024年12月10日
Published Date 2024/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402229901
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Point
◎喘息治療では,吸入ステロイド(ICS),あるいは長時間作用性β2刺激薬(LABA)との配合剤(ICS/LABA)が引き続き治療の中心にある.
◎喘息に対するICS/LABAへの併用薬としては,長時間作用性抗コリン薬(LAMA)の位置づけが高まってきており,ICS/LABA/LAMA配合剤も存在する.
◎慢性閉塞性肺疾患(COPD)治療では,LAMAやLAMA/LABAなどの気管支拡張薬が中心となるが,喘息・COPDのオーバーラップ(ACO)や,増悪歴が認められ,末梢血好酸球数300/μL以上の症例ではICS併用による増悪抑制効果が期待される.
◎デバイスの選択においては吸入流速を評価し,低下している場合はpMDI(加圧噴霧式定量吸入器)やソフトミスト製剤を選択する.
Copyright © 2024, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.