特集 アレルギー性鼻炎の研究 アップデート
IX.花粉曝露室を使った花粉症研究
橋口一弘
1
Kazuhiro Hashiguchi
1
1ふたばクリニック院長
pp.744-752
発行日 2013年4月15日
Published Date 2013/4/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201305082
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
花粉曝露室は花粉症治療薬の効果評価,特に作用発現時間や持続時間などの評価を目的に設立された。本邦では4つの曝露室があり,稼働してからすでに10年近くが経過する。花粉非飛散期に花粉症症状を再現できるという利点があることから,曝露室での花粉症研究では,薬剤効果に関する研究が多い。大規模臨床試験と比較して,少人数の被験者で薬剤の用量反応性を検討したり至適用量の決定なども可能であり,新薬開発までの期間短縮に役立つことが期待できる。