JIM臨床画像コレクション
スギ花粉とヒノキ科花粉
榎本 雅夫
1
,
藤村 聡
2
,
瀬野 悟史
1
1日本赤十字社和歌山医療センター耳鼻咽喉科
2京都大学医学部附属病院綜合診療部
pp.280
発行日 2001年3月15日
Published Date 2001/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414903215
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スギ花粉症の季節になった.日本人の約17%が花粉症を有するが,血液検査での抗体陽性者はさらに多く.2000年に和歌山県下の自然集団を対象に行ったスギ特異的IgE抗体の検査では34.4%(n=1383)が陽性であった.同じ対象の1985年の陽性率18.4%と比較すると,その増加には驚くものがある.
和歌山県で2年前に撮影した杉の木からスギ花粉が飛散する状況を表紙写真・上に示した.また,写真下の左にスギ花粉,右にヒノキ花粉をゲンチアナ・バイオレットで染色した光学顕微鏡写真を示した,どちらの花粉も約30~40μmで,花粉内容物が透けて見える.
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