今月の主題 アレルギーの現況
いろいろなアレルゲン
花粉
清水 章治
1
,
信太 隆夫
2
Takaharu SHIMIZU
1
,
Takao SHIDA
2
1国立相模原病院アレルギー研究部・耳鼻科
2国立相模原病院アレルギー研究部・内科
pp.1034-1035
発行日 1980年7月10日
Published Date 1980/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402216590
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はじめに
花粉を起因アレルゲンとして発症する疾患は花粉アレルギーと総称される.アレルギー性結膜炎や鼻アレルギーなどいわゆる眼鼻症状が惹起されれば花粉症とよばれ,当該植物の開花期と一致して発症する特徴がある.一方,花粉によって起こる気管支喘息は花粉喘息とよばれるが,花粉症ほど明確な季節性を有しない.しかも気管支でのアセチルコリン感受性が両者では明らかに異なっている1).鼻アレルギーでは病因アレルゲンとして4〜5割に花粉が関与しているが,気管支喘息では1割にも満たない.
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