特集 成人気管支喘息の難治化要因とその対策
II.各論 7.精神的要因
谷本安
1
,
宗田良
2
Yasushi Tanimoto
1
,
Ryo Soda
2
1岡山大学病院呼吸器・アレルギー内科講師
2国立病院機構南岡山医療センター院長
pp.546-551
発行日 2013年3月15日
Published Date 2013/3/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201304070
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喘息に対する精神的要因の関与については,ストレスが喘息の悪化や発症因子の1つになっている場合,喘息に起因する不適応を引き起こしている場合や,喘息の治療・管理への不適応を起こしている場合がある。心身症としての側面があるか否かの診断には,十分な医療面接と心身症診断・治療ガイドライン,調査票の活用が有用である。喘息ガイドラインに基づいた薬物療法を行っても喘息コントロールが不良の場合,精神的要因・心理社会的背景の関与が強ければ,カウンセリングなどの心身医学的なアプローチが重要となる。