連載 感染症診断と病理
9.1枚しかない標本に病原体を証明する
堤寬
1
Tsutsumi Yutaka
1
1はるひ呼吸器病院病理診断科 病理部長
pp.360-374
発行日 2018年2月25日
Published Date 2018/2/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201803360
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細胞標本だからだとか,古いHE染色標本が1枚しかないからとか,シランコートスライドでないからといった理由で,追加の特殊染色や免疫染色をあきらめていないだろうか。こうした状況に役だつ「細胞転写法」を中心とした実務的な工夫を述べてみたい。応用例として,細胞転写法による破損標本の修復例を冒頭ページ図に示す。