連載 カラーグラフィック
6.病理標本に眠る病原体の特異的証明法
堤寬
1
Tsutsumi Yutaka
1
1はるひ呼吸器病院病理診断科 病理部長
pp.4-22
発行日 2017年11月25日
Published Date 2017/11/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201712004
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感染症の病理診断に病原体の証明は欠かすことができない。臨床情報や検査所見を参照しつつ行う肉眼所見,HE染色,Papanicolaou(Pap)染色や,Giemsa染色による組織・細胞像の読みが基本中の基本である。本誌先月号(2017年11月号)で紹介した特殊染色の有用性・汎用性も忘れてはならないが,本稿では,特異性の高い病原体証明法である免疫染色(酵素抗体法),in situ hybridization(ISH)法およびpolymerase chain reaction(PCR)法の応用を紹介する。