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特集 性感染症におけるup to date
6.尖圭コンジローマにおけるup to date
Up to date:Condyloma acuminata
川名敬
1
Kawana Kei
1
1日本大学医学部産婦人科学系産婦人科学分野 主任教授
キーワード:
尖圭コンジローマ
,
HPVワクチン
,
予防
,
治療
,
母子感染
Keyword:
尖圭コンジローマ
,
HPVワクチン
,
予防
,
治療
,
母子感染
pp.71-77
発行日 2017年11月25日
Published Date 2017/11/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201712071
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尖圭コンジローマに関するトピックスは,4大性感染症の中で唯一予防が可能となったヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンと,尖圭コンジローマ合併妊婦からの母子感染症である呼吸器乳頭腫症(RRP)に関する情報であろう。HPVワクチンは全世界的に普及し,尖圭コンジローマが根絶されつつある海外に対して,国内ではHPVワクチンクライシスと言われるワクチン接種勧奨中止が問題となっている。一方,妊娠中の尖圭コンジローマについては,母子感染症のリスクがあるため,その診断から管理方法まで幅広い見識が必要である。それとともに妊婦へのインフォームドコンセントも慎重に行わなければいけない。本稿では尖圭コンジローマの診断を復習しつつ,これらの話題に触れたい。