Japanese
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特集 性感染症におけるup to date
7.梅毒における up to date
Up to date knowledge of syphilis
白井浩平
1
,
斎藤万寿吉
2
Shirai Kohei
1
,
Saito Masuyoshi
2
1東京医科大学皮膚科学分野
2東京医科大学皮膚科学分野 講師
キーワード:
性感染症
,
梅毒
,
脂質抗原法
,
TP抗原法
Keyword:
性感染症
,
梅毒
,
脂質抗原法
,
TP抗原法
pp.79-84
発行日 2017年11月25日
Published Date 2017/11/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201712079
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近年,梅毒の報告数は急増しており再流行の兆しをみせている。梅毒はTreponema pallidum(TP)による慢性の感染症であり,その経過で無症候期があることを理解する必要がある。診断には血清学的検査が用いられ,脂質抗原法とTP抗原法の両者を測定する。病勢の把握や治癒判定には脂質抗原法が用いられる。血清学的検査は用手的検査から自動化法へ移行しつつあり,検査結果の解釈も変わってきている。治療にはペニシリンが使用されるが,わが国では世界的に用いられる筋肉内注射ではなく内服治療が通例である。梅毒を含む性感染症の拡大予防には,感染予防,早期発見,早期治療が重要である。