Japanese
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特集 性感染症におけるup to date
5.性器ヘルペスにおけるup to date
Up to date knowledge of genital herpes
浅井信博
1
,
小泉祐介
2
,
塩田有史
3
,
渡邊弘樹
3
,
山岸由佳
4
,
三鴨廣繁
5
Asai Nobuhiro
1
,
Koizumi Yusuke
2
,
Shiota Arufumi
3
,
Watanabe Hiroki
3
,
Yamagishi Yuka
4
,
Mikamo Hiroshige
5
1愛知医科大学病院感染症科/愛知医科大学病院感染制御部 助教
2愛知医科大学病院感染症科/愛知医科大学病院感染制御部 准教授
3愛知医科大学病院感染症科/愛知医科大学病院感染制御部
4愛知医科大学病院感染症科/愛知医科大学病院感染制御部 特任教授
5愛知医科大学病院感染症科/愛知医科大学病院感染制御部 主任教授
キーワード:
性器ヘルペス
,
性感染症
,
単純ヘルペスウイルス
Keyword:
性器ヘルペス
,
性感染症
,
単純ヘルペスウイルス
pp.63-69
発行日 2017年11月25日
Published Date 2017/11/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201712063
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ヘルペスウイルスは大型DNAウイルスの代表的なウイルスで,無脊椎動物から高等哺乳類まで,さまざまな宿主から分離されている。ヒトに感染する9種類のヘルペスウイルスのうち,単純ヘルペスウイルス感染症は日常診療でもっとも高頻度に遭遇する機会が多い感染症のひとつである。性器ヘルペスは単純ヘルペスウイルス1型(Herpes simplex virus, type-1:HSV-1)または2型(HSV-2)の感染によるウイルス性の性感染症である。性器ヘルペスは古典的に知られている疾患であるが,非典型的な臨床像,病原診断における保険診療の有無,先制療法の保険未認可など,診療における克服すべき課題は山積である。本稿では,性器ヘルペスの臨床像,診断,治療,予防に関して,わが国における課題,最新の知見を含めて概説する。