特集 性感染症
[Chapter 2] 性感染症各論
[月単位で翌月の初日に届出] 性器ヘルペス
田子 さやか
1,2
1さくはなファミリークリニック
2東京医科大学八王子医療センター 感染症科
キーワード:
性器ヘルペス
,
単純ヘルペスウイルス(HSV)
,
潰瘍
,
水疱
Keyword:
性器ヘルペス
,
単純ヘルペスウイルス(HSV)
,
潰瘍
,
水疱
pp.62-67
発行日 2024年7月1日
Published Date 2024/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika134_62
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★★★性器ヘルペスは,単純ヘルペスウイルス(HSV)1型(HSV–1)または2型(HSV–2)の感染により,性器に浅い潰瘍性または水疱性病変を形成する疾患である.
★★★病変,性器,口の粘膜や分泌物に排出されたウイルスが,密接な接触で感染する.
★★★発症にはHSVの初感染と,潜伏感染していたHSVの再活性化があり,一般的に初感染のほうが症状が強い.
★★6~7割は再発例であり,再発への対策も重要である.
★★外陰部に浅い潰瘍性や水疱性病変を認めた場合は性器ヘルペスを疑うが,診断の確定は抗原検査,PCR法などの検査による.
★治療は基本的には抗ヘルペスウイルス薬の内服であり,初発か再発か,重症度,合併症により投与量や期間が異なる.
★★★重症例,入院を要するような合併症を伴う場合は,専門施設へ紹介する.
★★★:一般内科診療で必要な内容,★★:総合内科専門医試験レベルの内容,★:専門性の高い内容
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