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特集 最近のトピックス2008 Clinical Dermatology 2008
4. 皮膚疾患治療のポイント
性器ヘルペスの再発抑制療法
Suppressive therapy in genital herpes
本田 まりこ
1
Mariko HONDA
1
1東京慈恵会医科大学附属青戸病院皮膚科
1Department of Dermatology, Aoto Hospital, The Jikei University School of Medicine, Tokyo, Japan
キーワード:
再発抑制療法
,
単純ヘルペスウイルス
,
性器ヘルペス
,
バラシクロビル
Keyword:
再発抑制療法
,
単純ヘルペスウイルス
,
性器ヘルペス
,
バラシクロビル
pp.123-125
発行日 2008年4月10日
Published Date 2008/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101958
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性器ヘルペスは単純ヘルペスウイルス(herpes simplex virus:HSV)1型または2型により,性器に有痛性の1ないし多数の小さい水疱や浅い潰瘍性病変を認める疾患である.2型感染の場合,頻回に再発することが多く,患者のQOLを低下させているだけでなく,性感染症の蔓延化にも結びついている.2006年9月に本邦でも承認された性器ヘルペス再発抑制療法は,少用量の抗ウイルス薬を毎日内服することにより,その再発頻度を減少させ,HSVに感染していないパートナーへの伝播の減少,ヒト免疫不全ウイルス感染者の性器ヘルペス病変部からのウイルス排泄量の減少や血中ウイルス量の減少が認められている.本治療法は1年間継続し,中止後2回の再発を持って再投与するかどうか検討することが勧められているが,筆者らの経験から少なくとも2年間は必要であると考えている.
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