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特集 B型肝炎の現状とワクチン定期接種化の意義
3.B型肝炎の検査診断法とその評価
The diagnostic methods and their evaluation for hepatitis B virus
海老沼浩利
1
Ebinuma Hirotoshi
1
1国際医療福祉大学医学部消化器内科 主任教授/国際医療福祉大学三田病院消化器センター 副センター長兼内科部長
キーワード:
B型肝炎ウイルス
,
血清学的診断
,
HBs抗原定量
,
HBV-DNA量
Keyword:
B型肝炎ウイルス
,
血清学的診断
,
HBs抗原定量
,
HBV-DNA量
pp.42-46
発行日 2017年10月25日
Published Date 2017/10/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201711042
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B型肝炎ウイルスは,産道感染や幼児期の感染ではおもに無症候性キャリアからいずれ慢性肝炎・肝硬変に,やがて多くの症例ではセロコンバージョンを起こし,肝炎は沈静化する。一方で成人での感染は急性肝炎を発症し,劇症化・慢性化する一部の症例を除けば肝炎は自然に沈静化する。この複雑な自然経過を理解するためには血液と画像による適切な診断が必要であるが,本稿ではおもに血液検査による診断法について説明する。