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連載 私達の研究(175)
呼吸器感染症モデルの免疫機構
The immune system of respiratory infectious model
伊藤利洋
1
Ito Toshihiro
1
1奈良県立医科大学免疫学講座 教授
キーワード:
抗酸菌,インフルエンザウイルス,肉芽腫,Notchシグナル,エピジェネティクス,サイトカイン
Keyword:
抗酸菌,インフルエンザウイルス,肉芽腫,Notchシグナル,エピジェネティクス,サイトカイン
pp.122-128
発行日 2017年9月25日
Published Date 2017/9/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201710122
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わが国の死因の第3位となった肺炎は,その発症頻度,生活の質(QOL),生命予後から社会に与える影響は大きく,優れた抗菌薬の進歩にもかかわらず,難治性の呼吸器感染症が増加しているのが現状がある。我々は宿主側の自然免疫ならびに獲得免疫の観点から,感染モデルマウスを用いた難治性呼吸器感染症に対する予防・治療につながる重要な標的分子の提供を目指した研究を行っている。本稿では特に我々が現在取り組んでいる難治性呼吸器感染症モデルのうち,① 抗酸菌感染症,② インフルエンザウイルス感染症についての研究をご紹介したい。