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特集 改めて考えるレンサ球菌感染症
6.C群・G群溶血性レンサ球菌感染症 1)基礎
Group C・G Streptococcal infections:Basic aspect
輪島丈明
1
Wajima Takeaki
1
1東京薬科大学薬学部病原微生物学教室 助教
キーワード:
Streptococcus dysgalactiae subsp. equisimilis
,
Mタンパク
,
水平伝播
,
MLST
Keyword:
Streptococcus dysgalactiae subsp. equisimilis
,
Mタンパク
,
水平伝播
,
MLST
pp.86-93
発行日 2017年5月25日
Published Date 2017/5/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201706086
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Streptococcus dysgalactiae subsp. equisimilis(SDSE)は皮膚・軟部組織感染症の起炎菌であり,ときとして壊死性筋膜炎などの重篤な侵襲性感染症を引き起こす。この感染症の病態はA群溶血性レンサ球菌(GAS)ときわめて類似していることが知られている。それだけでなく,近年のゲノム解析からSDSEはGASと相同性が高く,同一の病原因子を産生しうることが示されている。本稿ではSDSEの基礎的特徴ならびに侵襲性感染症を対象とした分子疫学解析の成績から明らかとなった流行株の特徴について述べる。