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特集 改めて考えるレンサ球菌感染症
6.C群・G群溶血性レンサ球菌感染症 2)臨床
Clinical characteristics of Streptococcus dysgalactiae subspecies equisimilis
一二三亨
1
,
藤島清太郎
2
Hifumi Toru
1
,
Fujishima Seitaro
2
1香川大学救命救急センター 講師
2慶應義塾大学医学部総合診療教育センター 副センター長
キーワード:
C群溶血性レンサ球菌感染症
,
G群溶血性レンサ球菌感染症
,
Streptococcus dysgalactiae subspecies equisimilis(SDSE)
,
Streptococcus anginosus
Keyword:
C群溶血性レンサ球菌感染症
,
G群溶血性レンサ球菌感染症
,
Streptococcus dysgalactiae subspecies equisimilis(SDSE)
,
Streptococcus anginosus
pp.95-100
発行日 2017年5月25日
Published Date 2017/5/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201706095
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従来,病原性がないと考えられていたC群・G 群β溶血性レンサ球菌による感染症が近年増加し,社会的にも注目されている。これらの菌には,Streptococcus dysgalactiae subspecies equisimilis(SDSE)やS. anginosus群が含まれ,特にSDSEは死亡率も高いことから臨床的に重要な菌である。本菌による感染症は高齢者に多く,基礎疾患を有する割合が高い。臨床的には菌血症や骨・軟部組織感染症などを引き起こし,また,SDSEは壊死性筋膜炎を含むレンサ球菌性毒素性ショック症候群(Streptococcal toxic shock syndrome:STSS)の原因となることがある。治療は適切な抗菌薬投与が基本であるが,病態が重症化した場合は敗血症として集学的治療を行う必要がある。