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特集2 カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)
4.カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症に対する治療戦略
Treatment strategy for carbapenem-resistant Enterobacteriaceae
萩原真生
1
,
山岸由佳
2
,
三鴨廣繁
3
Hagihara Mao
1
,
Yamagishi Yuka
2
,
Mikamo Hiroshige
3
1愛知医科大学感染症科/愛知医科大学病院感染制御部
2愛知医科大学感染症科/愛知医科大学病院感染制御部 准教授
3愛知医科大学大学院医学研究科臨床感染症学/愛知医科大学病院感染症科/愛知医科大学病院感染制御部感染管理室/愛知医科大学病院感染制御部感染検査室 主任教授
キーワード:
カルバペネム耐性腸内細菌科細菌
,
カルバペネマーゼ
,
コリスチン
,
チゲサイクリン
Keyword:
カルバペネム耐性腸内細菌科細菌
,
カルバペネマーゼ
,
コリスチン
,
チゲサイクリン
pp.92-99
発行日 2016年10月25日
Published Date 2016/10/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201611092
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カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)はカルバペネム系抗菌薬に加え,各種のβ-ラクタム系抗菌薬に耐性を示し,既存の抗菌薬の中に有効性が期待できるものはほとんどないという場合が多い。そのため,CRE感染症に単独で有効な抗菌薬は限られており,わが国における既存の抗菌薬の中ではコリスチンかチゲサイクリンがCRE感染症に用いる抗菌化学療法として,まず候補にあげられる。その他にも,現在,海外で承認されている薬剤や,開発中の抗菌薬の中にもCREに有効性が期待される薬剤があるため,これら抗菌薬の国内外における開発状況について解説する。