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特集 感染症薬の動態と耐性菌研究を基盤とした個別化医療の展望
4.カルバペネム系抗菌薬による治療と個別化医療
Treatment with carbapenem antibiotics for individual patients
松元加奈
1
,
森田邦彦
2
Matsumoto Kana
1
,
Morita Kunihiko
2
1同志社女子大学薬学部臨床薬剤学 専任講師
2同志社女子大学薬学部臨床薬剤学 教授
キーワード:
カルバペネム系抗菌薬
,
メロペネム
,
PK/PD
,
Time above MIC
,
過大腎クリアランス
Keyword:
カルバペネム系抗菌薬
,
メロペネム
,
PK/PD
,
Time above MIC
,
過大腎クリアランス
pp.49-59
発行日 2017年3月25日
Published Date 2017/3/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201704049
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1987年に最初のカルバペネム系抗菌薬がわが国の医療現場に登場してから,ちょうど30年が経過しようとしている。現在では注射製剤5品目および経口用製剤1品目の計6品目が臨床使用されている。いずれも強力な抗菌力と幅広い抗菌スペクトルを併せもち,特に重症感染症治療の切り札として位置づけられている。本稿では,カルバぺネム系抗菌薬個々の特徴や使用上の注意点,体内動態(PK)と抗菌力(PD)の関係に基づく個別化治療のあり方,さらには特殊病態化の治療で考慮すべき事柄について解説する。