連載 カラーグラフィック
画像から読み解く感染症(21)
Ⅷ 脊椎 1.化膿性脊椎炎
小池玄文
1
,
山口哲治
2
,
上谷雅孝
3
Koike Hirofumi
1
,
Yamaguchi Tetsuji
2
,
Uetani Masataka
3
1長崎大学病院放射線科
2長崎大学病院放射線科講師
3長崎大学病院放射線科教授
pp.4-9
発行日 2017年2月25日
Published Date 2017/2/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201703004
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化膿性脊髄炎は細菌感染(黄色ブドウ球菌が多い)により,椎体,椎間板およびその近傍に惹起された炎症である。ほとんどの症例は両者が同時に起こるため,化膿性脊椎炎もしくは感染性脊椎炎と呼ばれる。症状は,腰背部痛,発熱など非特異的であるため画像診断が重要であるが,特に早期では非典型的な画像をとる場合があり診断に難渋することもある。