病気のはなし
化膿性脊椎炎
井上 玄
1
,
高橋 和久
1
1千葉大学大学院医学研究院整形外科学
pp.172-175
発行日 2012年3月1日
Published Date 2012/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543103465
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サマリー
化膿性脊椎炎は発熱と疼痛を伴う脊椎の感染症であり,高齢化社会を迎え,compromised hostも増加し続けるわが国において,広く認識されるべき疾患である.適切な治療を行うためには,自覚症状のほか,血液検査,画像検査,細菌学的検査による早期の正確な診断が重要である.治療は保存療法が基本であり,抗菌薬を濫用せず,有効な治療を心がける必要がある一方,麻痺や椎体破壊の程度によっては手術療法も考慮する必要がある.
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