論述
このごろの化膿性脊椎炎について
大谷 清
1
Kiyoshi OHTANI
1
1国立村山療養所
pp.569-576
発行日 1973年7月25日
Published Date 1973/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904861
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
一般に,化膿性骨髄炎は長管状骨に頻発し,脊椎のような短扁平骨には比較的稀有な疾患である.
Wilensky(1929)14)によると化膿性脊椎炎の最初の報告は1879年Lannelogueであり,本邦では1903年佐藤の1例報告がある6).化膿性脊椎炎に関する臨床研究は1895年Hahnの論文が最初である14).彼はその中で本症は稀有な疾患であるが,きわめて重篤な予後の不良な疾患であると述べ,早期診断,早期治療の必要性を強調している.
Copyright © 1973, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.