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特集
9.肺炎における抗炎症薬の有用性
The treatments with anti-inflammatory drugs in pneumonia are effective for adjunctive therapy
三木誠
1
Miki Makoto
1
1仙台赤十字病院呼吸器内科 部長
キーワード:
肺炎
,
副腎皮質ステロイド薬
,
マクロライド系抗菌薬
,
スタチン系薬
Keyword:
肺炎
,
副腎皮質ステロイド薬
,
マクロライド系抗菌薬
,
スタチン系薬
pp.98-108
発行日 2016年11月25日
Published Date 2016/11/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201612098
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肺炎の補助療法として抗炎症薬(副腎皮質ステロイド薬,マクロライド系抗菌薬,スタチン系薬など)による治療がある。重症肺炎では基本の治療法である抗菌薬治療に副腎皮質ステロイド薬を併用すると死亡率を低下させることが報告されており推奨される。また,β-ラクタム系抗菌薬単剤治療だけでは軽快しない場合,オプションとしてマクロライド系抗菌薬併用療法を選択するとよい。なお,前2者より効果は低いかもしれないが,スタチン系薬が市中肺炎の罹患率や短期死亡率を低下させることも報告されている。