特集 スギ・ヒノキ花粉症
IV.抗ロイコトリエン薬の有用性
菅原一真
1
,
山下裕司
2
Kazuma Sugahara
1
,
Hiroshi Yamashita
2
1山口大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉科学分野 講師
2山口大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉科学分野 教授
pp.47-54
発行日 2013年12月15日
Published Date 2013/12/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201401047
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抗ロイコトリエン薬は花粉症の治療において広く使用されており,特に鼻閉に対する効果が大きい。第2世代抗ヒスタミン薬のような眠気の副作用の頻度も少ないことも特徴の1つであり,花粉症では初期療法や鼻閉型や充全型の患者に有効である。効果が発現するまでやや時間を要することが問題とされているが,我々の検討からは他の薬剤に追加して投与する場合は,比較的短期間に効果が発現することが示された。また特に重症化する症例では,鼻噴霧用ステロイド薬と併用した初期療法が有効であることを紹介した。