Japanese
English
特集 消化管感染症の発症メカニズム
3.下痢原性大腸菌
Diarrheagenic Escherichia coli
山崎伸二
1
,
日根野谷淳
2
Yamasaki Shinji
1
,
Hinenoya Atsushi
2
1大阪府立大学大学院生命環境科学研究科感染症制御学領域 教授
2大阪府立大学大学院生命環境科学研究科感染症制御学領域 助教
キーワード:
腸管出血性大腸菌
,
腸管凝集性大腸菌
,
腸管病原性大腸菌
,
腸管毒素原性大腸菌
,
腸管組織侵入性大腸菌
Keyword:
腸管出血性大腸菌
,
腸管凝集性大腸菌
,
腸管病原性大腸菌
,
腸管毒素原性大腸菌
,
腸管組織侵入性大腸菌
pp.46-53
発行日 2016年8月25日
Published Date 2016/8/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201609046
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
大腸菌は通常,人の正常細菌叢を構成する細菌の1種である。しかし,ある種の大腸菌は下痢の原因となり下痢原性大腸菌と呼ばれている。下痢原性大腸菌には少なくとも,腸管病原性大腸菌,腸管組織侵入性大腸菌,腸管毒素原性大腸菌,腸管出血性大腸菌,腸管凝集性大腸菌の5種類が知られている。本稿では,これら5種類の下痢原性大腸菌に加え,近年話題となっている下痢や腸炎の原因となる可能性のある大腸菌についても概説する。