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特集 感染症における新薬開発のジレンマと展望 -日本が先駆者となるために-
5.海外の抗菌薬開発状況
The pipeline of antibacterial agents in global development
辻雅克
1
,
杉山寛行
2
,
岸井粒太
3
Tsuji Masakatsu
1
,
Sugiyama Hiroyuki
2
,
Kishii Ryuta
3
1塩野義製薬株式会社コア疾患創薬研究所 主管研究員
2大正製薬株式会社薬理研究所薬理第3研究室 副室長
3杏林製薬株式会社わたらせ創薬センター薬理第二研究所
キーワード:
細胞壁合成阻害薬
,
タンパク合成阻害薬
,
DNA複製阻害薬
Keyword:
細胞壁合成阻害薬
,
タンパク合成阻害薬
,
DNA複製阻害薬
pp.57-63
発行日 2015年12月25日
Published Date 2015/12/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201601057
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現在,臨床利用されている抗菌薬のほとんどが,細胞壁合成阻害薬,タンパク合成阻害薬,DNA複製阻害薬のいずれかに分類されるが,近年は複数の系統の薬剤に同時に耐性を示す多剤耐性株の増加が各国で報告されており,適切な治療薬がないために治療に難渋するケースが増加している。本稿では,既存抗菌薬で実績のある,これら作用機序別の各々のクラスにおける,既存骨格改良型を中心とした新規薬剤パイプラインの世界での開発状況を概説する。