特集 新型コロナ最前線 ワクチンと治療―今を知り,これからを考える
◉新型コロナワクチン開発の最前線
②海外における新型コロナワクチンの開発
-―世界の治験状況と展望
竹田 誠
1
1国立感染症研究所 ウイルス第三部 部長
キーワード:
新型コロナウイルス
,
ワクチン
,
世界保健機関(WHO)
Keyword:
新型コロナウイルス
,
ワクチン
,
世界保健機関(WHO)
pp.200-206
発行日 2021年12月10日
Published Date 2021/12/10
DOI https://doi.org/10.34426/kk.0000000231
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新型コロナウイルスのアウトブレイクが発生して約2年が経つ。目覚ましい速さでワクチンが開発され,すでに世界で22種類のワクチンが承認され,193ヵ国が承認ワクチンを使用している。すでに世界人口の約半数がワクチン接種を受けている。世界保健機関は,新型コロナワクチンを世界中の国々へ公平に届けることを目的とした活動や公衆衛生上の緊急事態に対応して,未承認のワクチンの利用を合理化するための活動などを行っているが,依然として富裕国と低所得国との格差は顕著である。このウイルスは人間社会に定着すると予想され,長期的視野に立つと,引き続き有効性や安全性のより優れたワクチン開発が期待される。
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