Japanese
English
特集 C型ウイルス肝炎の治療における最近の進歩
8.C型肝硬変の治療
Treatment for hepatitis C virus-related cirrhosis
平石哲也
1
,
奥瀬千晃
2
Hiraishi Tetsuya
1
,
Okuse Chiaki
2
1川崎市立多摩病院消化器・肝臓内科(指定管理者 聖マリアンナ医科大学) 助教
2川崎市立多摩病院消化器・肝臓内科(指定管理者 聖マリアンナ医科大学) 教授
キーワード:
C型肝硬変
,
ダグラタスビル・アスナプレビル併用療法
,
インターフェロン・リバビリン併用療法
,
インターフェロン単独療法
,
肝庇護療法
Keyword:
C型肝硬変
,
ダグラタスビル・アスナプレビル併用療法
,
インターフェロン・リバビリン併用療法
,
インターフェロン単独療法
,
肝庇護療法
pp.80-87
発行日 2015年3月25日
Published Date 2015/3/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201504080
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肝硬変は慢性炎症により肝線維化が進行した終末像であり,わが国ではC型肝炎ウイルス(HCV)によるものがもっとも多い。従来,C型肝硬変に対する治療,特に難治とされるgenotype 1型に関しては,肝線維化や肝発がんの抑制を目指す治療が主体であったが,2014年9月よりインターフェロン不使用のdirect acting antivirals(DAAs)を用いた抗ウイルス療法が代償性肝硬変に適応となり,治療の選択肢が大幅に広がった。一方で,DAAsによる治療においても重篤な有害事象が認められることから,各種治療方法の詳細を理解し,病態にあわせた適切な治療法を選択する必要がある。