今月の主題 一般医も診なければならないB型・C型肝炎
一般医も知っておくべき治療の進歩
C型肝硬変への抗ウイルス療法
岩﨑 良章
1
,
下村 宏之
1
,
白鳥 康史
2
1岡山大学医学部附属病院第1内科
2岡山大学大学院医歯学総合研究科消化器・肝臓・感染症内科学
pp.1714-1717
発行日 2002年10月10日
Published Date 2002/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908904
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ポイント
C型慢性肝炎から肝線維化の進行により,約30年(進展速度0.1〜0.15unit/年)で肝硬変へと進展する.
肝線維化の進展に伴って,肝発癌のリスク(F1:0.5%/年,F2:2%/年,F3:5%/年,F4:8%/年)が増大する.
IFN治療は肝発癌率を減少させる.
肝発癌抑止はIFN治療効果(ウイルス駆除,生化学的鎮静化)と関連している.
肝硬変のIFN治療におけるウイルス駆除率は,慢性肝炎に比べて低い.
肝硬変のIFN治療では,低ウイルス量,ウイルス型は2aでウイルス駆除率が高い.
リバビリンとIFNの併用療法やPEG-IFNによる治療効果の改善が今後期待される.
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