今月の主題 肝疾患の疑問に答える―研修医と内科医のために
治療の疑問に答える
B型,C型慢性肝炎,肝硬変に対する肝庇護薬の使い方
宜保 行雄
1
1宜保消化器科内科クリニック
pp.1648-1650
発行日 2004年10月10日
Published Date 2004/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101119
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ポイント
肝庇護薬はB型(CH-B),C型慢性肝疾患(CH-C)での根本治療であるインターフェロン(IFN)や抗ウイルス薬無効例,非適応例に対するあくまでも対症療法として位置づけられる.
肝庇護薬療法の目的は,慢性肝炎(CH)ではALT改善による肝硬変(LC)への進展,肝細胞癌(HCC)合併を阻止し延命を図ることである.LCまで進展した症例では,肝不全やHCC合併を阻止し肝疾患関連死亡を減少させることである.
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