Japanese
English
特集 感染症研究国際ネットワーク研究の現状
序 -わが国の微生物学者のグローバルな活躍を希求して-
Seeking for a global contribution of Japanese microbiologists
光山正雄
1
Mitsuyama Masao
1
1京都大学大学院総合生存学館思修館 専任(特定)教授/京都大学 名誉教授
キーワード:
新興・再興感染症
,
国際貢献
,
J-GRID
,
ネットワーク
Keyword:
新興・再興感染症
,
国際貢献
,
J-GRID
,
ネットワーク
pp.22-24
発行日 2014年5月25日
Published Date 2014/5/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201406022
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
わが国には,北里柴三郎や志賀潔のように感染症の研究で国際的な貢献をした著明な微生物学者が居たが,近年はおもに研究室内での実験成果を国際的学術誌に発表する以上の国際的貢献は少なくなってしまっていた。香港に端を発する重症急性呼吸器症候群(SARS)の発生時,残念ながら,わが国の先端的研究者集団がその実力を発揮することはできなかった。その反省もふまえて,文部科学省により2005年度に立ち上げられた新興・再興感染症研究拠点形成プログラムは,2010年度より感染症研究国際ネットワーク推進プログラム(J-GRID)として推進され,感染症の国際的研究に貢献する,わが国の拠点形成と協同研究が構築されてきた。各拠点を基盤として,わが国の微生物学・感染症研究者が改めて国際的に貢献することが期待される。