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特集 生体防御能の異常・免疫障害で見られる感染症の特徴とメカニズム
5.インターフェロン-γ自己抗体と非結核性抗酸菌症
Anti-IFN-γ autoantibodies in nontuberculous mycobacteriosis
藤田昌樹
1
Fujita Masaki
1
1福岡大学医学部呼吸器内科学 准教授
キーワード:
免疫不全
,
播種性非結核性抗酸菌症
,
サイトカイン
Keyword:
免疫不全
,
播種性非結核性抗酸菌症
,
サイトカイン
pp.52-57
発行日 2013年11月25日
Published Date 2013/11/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201312052
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非結核性抗酸菌症は代表的な難治性呼吸器感染症である。通常は緩徐に進行し呼吸器領域のみに限局する感染症であるが,human immunodeficiency virus(HIV)感染がないにもかかわらず全身病変を呈する播種性非結核性抗酸菌症が発症するという症例が最近報告されている。この病態には抗インターフェロン(interferon:IFN)-γ自己抗体の関連が指摘されている。本稿では,非結核性抗酸菌症の概説および抗IFN-γ自己抗体の病態への関与について概説する。