Japanese
English
特集 嫌気性菌感染症の基礎と臨床
II 臨床 2.介護における慢性潰瘍部のバイオフィルム症とその対策 -褥瘡を中心に-
Bacterial biofilms on chromic vlcers in health-care setting
渡邉珠代
1
,
村上啓雄
2
Watanabe Tamayo
1
,
Murakami Nobuo
2
1岐阜大学医学部附属病院生体支援センター 助教
2岐阜大学医学部附属病院生体支援センター/地域医療医学センター 教授
キーワード:
褥瘡
,
糖尿病性潰瘍
,
抗菌薬治療
,
外科的治療
,
予防
Keyword:
褥瘡
,
糖尿病性潰瘍
,
抗菌薬治療
,
外科的治療
,
予防
pp.80-86
発行日 2013年9月25日
Published Date 2013/9/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201310080
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褥瘡や糖尿病性潰瘍などの潰瘍病変は二次性感染症を起こすことが多く,感染病変は,蜂窩織炎や骨髄炎,菌血症などを合併しやすい。慢性潰瘍部の感染症は複数菌が起因菌であることも多く,広域スペクトラムの抗菌薬による長期治療が必要になることも多い。さらに,病変に存在する細菌がバイオフィルムを形成し,難治化しやすいことも特徴である。診断には微生物検査および画像検査が有用であり,治療においては,感染範囲,合併症の評価を行った上で適切な抗菌薬治療および外科的治療を行うことが求められている。感染症治療だけではなく,慢性潰瘍自体の治療および予防を行うことも重要である。