Japanese
English
講座 最近の褥瘡治療と予防・3
高齢者の褥瘡ケア
Care of elderly people with pressure ulcer.
村山 志津子
1
Shizuko Murayama
1
1秋田大学医学部保健学科
1School of Health Sciences, Akita University
キーワード:
高齢者
,
褥瘡
,
リスクアセスメント
,
予防
,
在宅ケア
Keyword:
高齢者
,
褥瘡
,
リスクアセスメント
,
予防
,
在宅ケア
pp.251-256
発行日 2008年3月10日
Published Date 2008/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101202
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はじめに
本邦では,褥瘡は寝たきり高齢者の廃用症候群の一つとして取り上げられており,褥瘡患者の73.9%が70歳以上であると報告されている1).超高齢社会を迎えたわが国では,2002年にはじめて褥瘡対策未実施減算が取り入れられ,その後,2006年度には,診療報酬改定により褥瘡患者管理加算や褥瘡ハイリスク患者ケア加算が加えられた.これにより,看護師が行ったケアに対して,診療報酬が支払われるようになった.これはまだ,皮膚・排泄ケア認定看護師(旧WOC看護認定看護師)に限られてはいるが,患者のQOL(quality of life)の向上のためには,認定看護師のみならず,全ての看護師が褥瘡発生を予測・予防するための知識と技術を修得していることが必要であろう.本稿では,高齢者の身体的変化に伴う褥瘡ケアの問題点とその対応策について説明する.
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