特集 美しく老いるために―高齢化に備える皮膚科診療
第Ⅱ章 高齢者診療で遭遇する皮膚疾患
1 褥瘡
-❸褥瘡の外科的治療:適応と実際
帆足 俊彦
1
Toshihiko HOASHI
1
1日本医科大学付属病院,皮膚科
キーワード:
褥瘡
,
外科的治療
,
穿通枝皮弁
,
再発
Keyword:
褥瘡
,
外科的治療
,
穿通枝皮弁
,
再発
pp.885-891
発行日 2018年5月31日
Published Date 2018/5/31
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000774
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褥瘡の治療は保存的治療,デブリードマンなど,創部のみに外科的侵襲を加えて自然治癒を期待する治療,さらに健常部組織を用いて創部を修復する外科的治療に分けられる。本稿では3つめの治療法を取り上げる。創部からの治癒が望めない場合の最終手段である。侵襲が大きく,患者負担も大きい。そこまでの手術が必要なのか,またその手術を行う意味があるのかの検討が非常に重要である。また術後の再発を防ぐためには生活習慣の改善が必要である。具体的な治療法として,近年よく用いられている穿通枝皮弁法の具体的な術式を解説した。
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