Japanese
English
特集 嫌気性菌感染症の基礎と臨床
II 臨床 1.口腔領域感染症と嫌気性菌
Anaeobic oral infection
坂本春生
1
,
唐木田一成
2
,
関谷亮
2
,
関根理予
2
Sakamoto Haruo
1
,
Karakida Kazunari
2
,
Sekiya Ryo
2
,
Sekine Riyo
2
1東海大学医学部付属八王子病院口腔外科 教授
2東海大学医学部付属八王子病院口腔外科
キーワード:
歯性感染症
,
壊死性筋膜炎
,
下降性壊死性縦隔炎
,
レミエール症候群
Keyword:
歯性感染症
,
壊死性筋膜炎
,
下降性壊死性縦隔炎
,
レミエール症候群
pp.73-78
発行日 2013年9月25日
Published Date 2013/9/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201310073
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
歯や歯周組織の感染性疾患である「歯性感染症」は虫歯や歯周病および,その継発症を指す。歯性感染症はほとんどが嫌気性菌優位の複数菌による混合感染症である。歯性感染症はときに深頸部感染症を惹起し重症化する。深頸部感染症は臨床的には深頸部膿瘍と壊死性筋膜炎とに分けて考えるが,その検出菌は同様であるにもかかわらず,病態が大きく異なる。壊死性筋膜炎や下降性壊死性縦隔炎の場合には予後不良例も経験し,臨床的には大きな問題となっている。本稿では歯性感染症について概説し,さらに嫌気性菌による重症感染である,壊死性筋膜炎,下降性壊死性縦隔炎,レミエール症候群について詳述した。