２．家畜領域の耐性菌モニタリング（JVARM）

Japanese Veterinary Antimicrobial Resistance Monitoring System（JVARM）

　家畜に抗菌性物質を使用することに起因する薬剤耐性菌がヒトの健康に悪影響をもたらす危険性に対し，リスク分析に基づく対応が世界各国で取り組まれている。1999年に国内の家畜における薬剤耐性の発現動向および抗菌性物質の使用量を全国調査するシステム（Japanese Veterinary Antimicrobial Resistance Monitoring System：JVARM）が構築され，継続的に取り組まれている。家畜由来耐性のモニタリング成績は，わが国で実施されている薬剤耐性菌のリスク評価とリスク管理における基礎資料として重要な役割を果たしている。