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English
特集 肺炎ガイドラインの現状と課題
3.医療・介護関連肺炎 2)治療戦略
Treatment strategies for nursing and healthcare-associated pneumonia(NHCAP)
今村圭文
1
,
河野茂
2
Imamura Yoshifumi
1
,
Kohno Shigeru
2
1長崎大学病院第二内科 助教
2長崎大学病院第二内科 教授
キーワード:
医療・介護関連肺炎(NHCAP)
,
Healthcare-associated pneumonia(HCAP)
Keyword:
医療・介護関連肺炎(NHCAP)
,
Healthcare-associated pneumonia(HCAP)
pp.84-90
発行日 2013年4月25日
Published Date 2013/4/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201305084
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医療・介護関連肺炎(NHCAP)は2011年に日本呼吸器学会より提唱された新しい肺炎分類である。病態として重要であるのは,高齢者の予後不良な肺炎と,耐性菌による肺炎であるが,特に前者に対する治療は倫理面をよく考慮して行う必要がある。NHCAPでは患者にとって必要な治療に基づいた治療区分が設定されたが,治療区分においては耐性菌のリスク因子が重要なポイントとなる。しかし,このリスク因子の妥当性に関するエビデンスはNHCAPでは乏しく,今後の集積が望まれる。また,NHCAPにおける非定型肺炎の重要性についても議論があり,非定型肺炎に対する治療の必要性についてもエビデンスの蓄積が望まれる。