特集 肺炎への最新アプローチ—ジェネラリストの立場とスペシャリストの視点から
治療─総論
市中肺炎,院内肺炎,医療・介護関連肺炎における治療の考え方
三木 誠
1
1仙台赤十字病院呼吸器内科
pp.58-62
発行日 2017年1月10日
Published Date 2017/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402224552
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Point
◎原因菌や宿主の免疫状態・基礎疾患の違いから,肺炎には軽症〜超重症まで存在し,予後が異なる.
◎初診時迅速検査で病原微生物が判明した場合には標的治療を行い,同定できない場合にはエンピリック治療を行う.
◎市中肺炎では,敗血症の有無と重症度から治療の場と治療薬を決定する.
◎院内肺炎と医療・介護関連肺炎では,誤嚥のリスク,敗血症の有無,重症度,耐性菌のリスクから治療方針を決定する.
◎抗菌薬投与開始3日後あたりに効果判定を行い,軽快しない場合には非感染性疾患も含めて改めて鑑別診断を行う.
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