Japanese
English
特集 ワクチン対策の現状と課題
7.わが国におけるB型肝炎の現状とユニバーサルワクチネーション
Current issues on HBV infection in Japan and universal vaccination
田尻仁
1
Tajiri Hitoshi
1
1大阪府立急性期・総合医療センター小児科 主任部長
キーワード:
ユニバーサルワクチネーション
,
B型急性肝炎
,
潜伏感染
,
父子感染
Keyword:
ユニバーサルワクチネーション
,
B型急性肝炎
,
潜伏感染
,
父子感染
pp.77-83
発行日 2013年1月25日
Published Date 2013/1/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201302077
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B型肝炎母子感染防止事業により,小児のHBV(B型肝炎ウイルス)感染者およびHBV関連慢性肝疾患は減少した。しかし,少数ながらHBV母子感染は発生しており,その3割が不適切な予防処置例によるものである。また,父子感染を含めた家族内感染,性感染による急性B型肝炎,免疫不全状態や移植ドナーの潜伏感染による新たなHBV感染症が問題となっており,B型肝炎ワクチンのユニバーサルワクチネーションの導入が早急に望まれる。