Japanese
English
特集 ワクチン対策の現状と課題
6.日本脳炎ワクチン
Japanese encephalitis vaccine
宮崎千明
1
Miyazak Chiaki
1
1福岡市立西部療育センター センター長
キーワード:
日本脳炎
,
乾燥細胞培養日本脳炎ワクチン
,
急性散在性脳脊髄炎
,
定期接種
Keyword:
日本脳炎
,
乾燥細胞培養日本脳炎ワクチン
,
急性散在性脳脊髄炎
,
定期接種
pp.68-75
発行日 2013年1月25日
Published Date 2013/1/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201302068
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わが国における日本脳炎の発生数は年間10名以下であるが,海外では東南アジアを中心に年間数万人の患者発生がみられる。日本脳炎ワクチンは2005年にマウス脳由来ワクチンの積極的勧奨が差し控えられ,幼児の感受性者が多数蓄積した。新しい乾燥細胞培養日本脳炎ワクチンであるジェービックV®が2009年6月に,エンセバック®が2011年4月に上市された。国は2009年6月から接種漏れ者対策を展開し,2010年度からは順次,積極的勧奨も再開し,特定の年齢層の者には20歳未満まで定期接種とする政令改正を行った。2012年11月に新ワクチンの副反応が話題になったが,日本脳炎に関する小委員会では接種を中止する必要はないと判断し,さらに検討を続けることになった。