Japanese
English
特集 ワクチン対策の現状と課題
8.肺炎球菌ワクチン
Pneumococcal vaccine
石和田稔彦
1
Ishiwada Naruhiko
1
1千葉大学医学部附属病院感染症管理治療部 講師
キーワード:
肺炎球菌
,
23価莢膜多糖体ワクチン
,
7価タンパク結合型ワクチン
,
10価タンパク結合型ワクチン
,
13価タンパク結合型ワクチン
Keyword:
肺炎球菌
,
23価莢膜多糖体ワクチン
,
7価タンパク結合型ワクチン
,
10価タンパク結合型ワクチン
,
13価タンパク結合型ワクチン
pp.84-92
発行日 2013年1月25日
Published Date 2013/1/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201302084
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23価肺炎球菌莢膜多糖体ワクチンはわが国において,高齢者の肺炎に対する予防効果が認められている。7価肺炎球菌タンパク結合型ワクチンの普及により小児の侵襲性肺炎球菌感染症は減少傾向となっている。一方,ワクチンに含まれない血清型の肺炎球菌感染症が問題となってきており,海外で認可されている10価,13価の肺炎球菌タンパク結合型ワクチンの早期導入が望まれる。同時に,ワクチンの導入効果を正しく評価するための体制を整備して行く必要がある。肺炎球菌は小児から成人まですべての年齢層において重要な細菌である。長期的な感染予防の観点から,肺炎球菌ワクチンは今後,小児科医と内科医が連携をもって対応方法を考えるべきワクチンとして位置づけられる。