第Ⅲ部 治療における最近の新薬の位置付け〈薬効別〉~新薬の広場~
骨粗鬆症治療薬
髙田潤一
1
1医療法人 北郷整形外科医院・副院長
pp.385-390
発行日 2019年1月31日
Published Date 2019/1/31
DOI https://doi.org/10.20837/1201913385
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抗スクレロスチン抗体であるromosozumabは,第・相試験において12カ月後にプラセボ群と比較して新規椎体骨折と臨床骨折を有意に低下させた。その後,両群ともオープンでデノスマブを12カ月間投与した後は,romosozumab/デノスマブ群はプラセボ/デノスマブ群よりも有意に新規椎体骨折のリスクを低下させた。ラテンアメリカでは,臨床骨折と非椎体骨折に有意な低下が認められなかったが,他の地域では有意に低下した。 副甲状腺ホルモン関連ペプチドであるabaloparatideは,高リスクな閉経後骨粗鬆症においてプラセボと比較して,新規椎体骨折,非椎体骨折,主要骨粗鬆症骨折,臨床骨折をいずれも有意に低下させた。また,テリパラチドと比較しても主要骨粗鬆症骨折を有意に低下させた。