第III部 治療における最近の新薬の位置付け〈薬効別〉~新薬の広場~
骨粗鬆症治療薬
宗圓聰
1
1近畿大学医学部奈良病院整形外科・リウマチ科・教授
pp.399-402
発行日 2017年1月31日
Published Date 2017/1/31
DOI https://doi.org/10.20837/1201713399
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ビスホスホネート製剤のイバンドロン酸は,これまで月1 回の静注製剤が使用されてきたが,2016 年には新たに月1 回の経口薬が承認,上市された。海外では既に使用されている,年1 回の点滴製剤であるゾレドロン酸については,わが国の臨床試験においても椎体,非椎体骨折抑制効果が示され,承認,上市された。リセドロン酸の食後製剤およびオダナカチブの開発は中止された。現在開発中の薬剤としてロモソズマブとアバロパラチドがあり,優れた骨密度増加効果が示されているが,使用継続期間が前者は1 年,後者は1 年半となる予定である。